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2023.10.05
最近、シカやクマなどの動物が出没するニュースを耳にします。
私も野生のシカを見る機会が増えました。
山間部の道を車で走っていると、シカと遭遇します。
意外とシカは大きく、車と衝突したら車も大きな被害になると思います。
このような事故での車の損害について、シカに損害賠償を求めても払ってくれません。
自動車保険の車両保険での補償するしか方法はありません。
車両保険も補償範囲の広い一般補償と、補償を限定した限定補償のタイプがあり、
ほとんどの保険会社では一般補償で動物との接触を補償します。
従って保険料負担は大きくなります。
限定補償でも補償される保険会社もあります。
動物との接触が多い地域の方は、自動車保険をしっかり選ぶべきと思います。
野生動物との事故では、二次事故防止のためにも、適切な事故後の対応が必要です。
動物の安否確認、安全な場所に車を停車、三角表示板を設置するなどの安全確保のほか、
警察への通報(110番)、道路緊急ダイヤル(#9910)への連絡などをしましょう。
●野生動物が生きている場合
衛生面や安全面から素手で動物に触らないよう注意してタオルやダンボール等で保護し、
動物病院や保護施設に運びます。
保護が難しい場合は、動物病院や保護施設に連絡して指示に従ってください。
(野生動物の無償治療を行っている施設や病院もありますが、基本的に治療費はドライバーの負担です)
対処する人がケガをしないよう注意してください。
●野生動物がすでに死亡している場合
素手で触れないようにして、できるだけ交通の妨げにならないよう動物を路肩に移動させます。
高速道路などでは道路管理者(道路緊急ダイヤル#9910)、一般道では市役所や町役場、
または警察(110番)へ連絡します。
動物の毛や糞を吸い込まないよう、マスクをすることも効果的です。
野生動物との接触事故が原因で、ドライバーや同乗者がケガをしてしまうこともあります。
この場合も相手のいない単独事故なので、事故をした車の傷害保険(人身傷害保険や搭乗者傷害特約など)で
補償されることになります。
また、ご家族以外の同乗者のケガについては、対人賠償保険で補償される場合もあります。
野生動物との衝突事故で車両が破損した場合は単独事故扱いとなります。
車両の修理には任意保険の車両保険を使うことになります。
限定補償のタイプでは、補償の対象外となる場合があります。
また、動物を避けたことで対向車と接触したり、歩道を歩いている人にぶつかったりしてしまった場合は、
動物を避けるためとはいえ、事故を起こしたドライバーに損害賠償責任が生じます。
車や自転車やガードレールなど物の損害であれば対物賠償保険で、人のケガであれば対人賠償保険で補償されます。
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